DESIGN

ユーザー 目線で創刊したR25のデザイン

  

R25って?

2004年に誕生した街中の専用ボックスに置かれているフリーペーパー。フリペだけどもコンテンツ力が高く、すぐ無くなることで有名。広告のみで運営しており、0円で提供することができるビジネスモデルでも有名。

雑誌を読まない20-30代男性に、紙の情報誌を読んでもらうために誕生。 本も雑誌も売れなくなってきていた時代に「紙メディアはもっと影響力を持つことができるんじゃないのか」という考えで始まった。Yahooがインターネットの入り口になったいたように、紙メディアの入り口になるようなものを作ろうとした。らしい。

  

インタビューを重ねてコンセプトが作られた

ターゲットになる人たちのメディアへの接触状況を把握するために、まずはインタビューしまくったみたいです。

そこで出てきたのは「新聞など、読みたいし読むと貴重な情報があるのは分かっているんだけど、長くて億劫になって結局読まない」という声。ここにコンセプトを見出し、新聞でとりあげるような内容をわかりやすく載せるような紙面作りをしたそう。例えば「帰りの電車30分で、新聞が全部わかる」。

R25を読むことで、「変わらなきゃ」「1歩踏み出したい」という人たちの最初の着火剤になるような情報誌。というコンセプトに落としたそう。

  

インタビュー結果に基づいた表紙のデザイン

今回書きたかったのがこれ。表紙のデザイン。①ユーザー目線を考えて選ばれていること、と、②広告費で運用していること。の2点が重視されているデザインでした。

  

1:表紙のビジュアルイメージ

r2501

単色と、印象的なイラスト、そして吹き出し。特徴的なデザインですが、これもインタビューからコンセプトを得ているそう。

最初は男性ということもあって、人気のあるグラビアアイドルを表紙にすれば取ってくれるんじゃないのかなと考えていましたが「女目当てでフリペ取ったと見られたくない」という声が多くあり変更したそう。

ちなみにこの表紙のデザインになっている理由は

  • 単色にすることで、号が変わった時にすぐに気づける(グランス意識のデザイン)
  • イラストは「親しみ」と「少し賢そうに見える」ため
  • 吹き出しはコンセプトにもあった、ターゲットへのエールを込める

ということらしい。深い

  

2:細かい情報を段で載せた表紙デザイン

コンセプトである「小さい情報で伝わる紙メディア」を、段を使って表している表紙デザインも特徴的。 街中で見つけて、パッと見て、気になる情報があれば取っていく。という風に目的に適っている。 新聞をベースにしていると思うけど、発展している。スマニューのUIなんかとも目的も見た目も似てる気がした。

  

3:裏表紙のネイティブ広告

裏表紙は②で書いた段のデザインをそのままに、1つの商品について紹介している広告エリアにもなったりしてます。

R25mc

参照:http://shikashi.blog20.fc2.com/blog-category-5.html
広告が媒体に溶けている広告事例。かなり素晴らしい。デザインテイストもそのままなので、表紙として認識できるので、機能することもできる。

  

新しい挑戦だったからこそ強くユーザーを意識

雑誌と違いお金を払うものでもなく、かつ紙を読まない人に読んでもらうという挑戦だったからこそインタビューし、アイデアの種も発見することができたんだと思います。

また、「広告がビジネス上重要だから、ユーザーに不快な広告を出すのはまずい」という考えがあったからこそ、デザインもそれを反映したものを生み出せた。

ITのサービスデザイン分野で、デザイナーはユーザーを意識すべしだったりビジネスを分かっているべきだったりといったことを聞くようになりましたが、その事例として勉強になりました。

  

実はリニューアルしてるらしい

r25now 参照:http://yakisoba.blog.jp/archives/39185520.html

スマホ時代を考えてのこと。確かに。
細切れ情報はスマホがやってくれるから、ドカンっと特集を押して行くという舵の切り方。

会社の中にいるとこういう思い切った舵切りするのって、その人個人や組織の風土がかなり作用して思っていてもなかなかできない気がするんですが、これも見事だなあと。結果が出るかどうかは別として、見ていきたいです。

メディアデザインの勉強もちょいちょいログ化していきます。(調べたらあんまりネットに落ちてないし)じゃっ。

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TAKUMI KAI

タクミ カイ

90年生まれ。九州宮崎出身のデザイナー。
良い感情を作るために体験をデザインします。

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